1. HOME
  2. ブログ
  3. ゴールデンパールの物語
  4. ゴールデンパールの物語 第五話 後編

BLOG

ブログ

ゴールデンパールの物語

ゴールデンパールの物語 第五話 後編

写真:漁場の夕べ(写真は新聞掲載時と異なります)

ゴールデンパールの物語 第五話(後編)

生産している真珠のサイズは幅広く、メイン漁場は餌が豊富で貝の成長が良いので、10ミリから15ミリの浜揚です。衛星漁場はメイン漁場ほど海がリッチではないので、7ミリから10ミリで収穫しています。

最近感じるのは、オークションや示談の商売で、小さいサイズの珠に人気が集まってきていることでしょうか。世界的な景気の低迷を反映し、製品価格の手頃なジュエリーが売れているということだと考えております。

ところが困ったことに、メイン漁場の大きいサイズと衛星漁場の小さいサイズの生産管理経費はあまり変わらないので、1個の貝から収穫される重さが軽い小サイズの珠は、水揚げ金額と生産経費のバランスを取るのがとても難しいです。

創業から四半世紀を経てたどり着いたゴールデンパールの生産ですが、海や貝からのレスポンスを理解する努力を現場スタッフが地道に続けてくれたこと。何より真珠という「恵み」を与えてくれる海を汚さず大切にしたいと真摯に向き合ってきたこと。貝の成長に適した自然環境を維持するため、飼育密度が過密にならないよう、生産する真珠の量を追わず、品質を追い続けるというポリシーを日本人とローカルスタッフが共有できたおかげだと考えております。これからも海を大切にし、フィリピンの人たちと長く仕事を続けていけるよう心掛けたいと思います。

今回の連載は「少しでも金色の真珠を皆さまに知っていただきたい」という想いで書き綴ってきました。面白く読んでいただきたいがため、新聞記事らしからぬ表現を多用し、関係各所にご苦労をおかけしましたこと、紙面をお借りし、お詫びとお礼を申し上げます。また、最終話まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。これを機に金色の真珠に興味を持っていただけたなら大変うれしいです。 
(ゴールデンパールの物語 完)

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事