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2022年 社長インタビュー(前編)

コロナ禍の2年を振り返って(その1)

2019年末、中国武漢から初報告のあったコロナウイルス、COVID19。以来2022年の現時点まで、感染は世界規模で拡大を続け、否が応でも我々はこのウイルスと向き合うことを余儀なくされている。今回、弊社代表取締役 山本幸生がこの2年を振り返るとともに、次期(第32期)への展望を語るインタビューを2022年1月に実施した。

第30期 2020年2月から2021年1月について

ー2020年1月(第29期末)、日本でも初めてコロナ感染者が確認されました。この時点で、感染についてどのように見通していたのでしょうか?
山本:神奈川県に停泊中のDIAMOND PRINCESS号での感染が判明し乗客は下船したが、タクシーや公共交通機関で帰宅した、という報道から感染が急拡大するのではないか、という思いはあったが、そこまでの危機感はなかった。

ーその後、コロナは国内でも拡大し、仕入先のフィリピンも同様の事態に。海外との物流が全く動かず、会社も休業や時短となった2020年4月から5月。この状況から第30期がどのようになると考えられたのでしょうか?また、休業中の個人的な特筆事項などあれば教えてください。
山本:2008年にリーマンショックが起こり会社の業績に多大な影響を受けたが、社員の給与を減額することもなく通常どおり賞与も支払った実績がある。緊急事態宣言で休業を余儀なくされたが、当時と比較し、あれを乗り切れたのだから今回の状況を乗りきることはそんなに難しくなかろう、と思っていた。自分自身で言えば休業を体力増強の良い期間とプラスに考え、1~2時間サイクリング、ジョギング、ウォーキングなど屋外での有酸素トレーニングを日課としていた。

ー社内の感染対策は、どのように考えられていたのでしょうか?
山本:感染の第二波、三波が来た段階で「社内の安全地帯を作らなければ」と考え、感染予防のための投資は厭わないと決めていた。非接触型体温計、除菌スプレーに始まりパルスオキシメーター、飛沫防止パネル、空気清浄機や除菌機などを設置した。こうした点は他社に先んじて行ったという自負がある。とは言うものの、こうした対策が必須の状況は長引いてほしくないのが本音だった。

ー8月に感染第二波の報道がありました。また、商売は従来の対面取引が難しいことからオンラインオークションが開催されることになりましたが、当時を振り返っていただけますか?
山本:2月当初の「半年くらいでコロナは終息するのではないか」というほのかな希望に反して、予想より長引きそうな気配を感じた。商売に関しては、バイヤーが一堂に会さずネットで入札を行う形式でのオンラインオークションの開催を聞いた3月から5月時点では「何百万円もするものをコンピュータの画面を見るだけでバイヤーはビットするのだろうか?」という懐疑的な思いを抱いたが、少しずつビット金額が増え、梅雨の頃には「案外成立するものだな」と感じた。夏以降は完全に潮目が変わり、高額品の落札と参加バイヤーの人数が急激に増加し、オンラインでの入札取引が完全に市民権を得た状況になったと言える。

山本:後日わかったことだが、夏からの取引は中国系のバイヤーが大半を占めていた。中国が感染の抑え込みを行ったことで人の動きも活発となり、消費需要も増えてきた様子だ。夏以降、商売の勢いが復活したのはありがたいが、中国頼みという一国に集中する状況はマーケットとしてはいささか不健康で危ないな、というアンビバレントな気持ちは今も続いている。

ーでは、最終的な第30期の業績について感想をお聞かせください。
山本:期初は売上を前年度の60%程度と予想していたが、最終的には前年度比約70%で着地した。一般的な企業と同程度の落ち込みではないだろうか?状況を考えれば、この期はこれでよし、としなければならないだろう。

(次回、中編に続きます)

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